あなたと私の関係
「あの、誤解してるようなので言わせてもらいますけど、私雨宮さんファンなんかじゃないですからっ!」
「……へぇ」
「あの雑誌やDVDだって友達が半ば強制的に貸してくれたもので、私のものじゃありませんし!本来なら興味すらありませんから!勘違いしないでくださいっ!!」
さっきからボロクソに言われて流石に腹が立った私。
まさか面と向かって人にこんなに声を荒らげることがあるなんて思ってもみなかったけど、言ってやった!
「…変な女」
「は?」
「ファンだとか、応援してますだとかは言われ慣れてるが、その真逆を面と向かって言われたのは初めてだ」
「えっ、うわ、すいません」
確かに言われてみれば私、勢いに任せてとんでもないことを…
「いや、違うんです。つい本音が…じゃなくて、勢い余って…」
「は、馬鹿か」
絶対また眉間にこれでもかってくらい皺を寄せて睨みつけられるに決まっている。
そう思っていた私は、その表情を見てどきりとした。