あなたと私の関係



そう思って翌朝作った2人分のお味噌汁と卵焼き、焼き魚を見た雨宮さんは面倒くさそうに頭をかいた。




「……おいガキ。お前、耳が悪いのか?」




「いえ。むしろ地獄耳だって言われるくらいです」




「じゃあどうしてこうなる。いらないと言わなかったか?」



「もしかして食べたくなるかもって思っただけですからいいんです。残ったものは私がお弁当にしてもっていくので気にしないでください」




「そういうことを言ってるんじゃない。俺は昨日余計な事をするなと言ったんだ。わかったら、これっきりにしろ」



はぁ、とため息をついて家を出る雨宮さん。




作らなくて怒られるならまだしも、作って怒られるなんて初めてだ。




別に無理矢理食べろって言ってるんじゃないんだし、そんなにカッカしなくてもいいのに。変なの。






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