あなたと私の関係
明日はがっつりカロリー取ってもらうためにカツ丼にでもしようかな。食べてもらえるかどうかは別として。
…って、まずは目の前の筑前煮と焼き魚が先だったんだった。
食べてくれると、いいんだけど。
「…なんだ、お前飯まだだったのか」
しばらくすると、お風呂上りの雨宮さんがタオルで頭を拭きながらリビングに戻ってきた。
「もし雨宮さんも食べるなら一緒の方がいいかなと思いまして」
「なんだ、また作ったのか」
冷蔵庫から缶ビールを取り出し、片手でプシュッと開ける姿はそのままCMに出れそうなくらい様になっている。
「本当に聞き分けのないガキだな。食わんと言ってあるだろう」
濡れた髪を耳にかける仕草に、思わず心臓がはねてしまうくらいの大人の色気。