あなたと私の関係
「でも雨宮さん、痩せすぎですよ。やっぱりもう少しちゃんとしたものを食べた方が…」
「…いらんお節介を焼くなと言っている」
雨宮さんは缶ビールを半分くらい飲み干しところで、カンっと少し強めにダイニングテーブルに置く。
「ありがた迷惑なんだ。結局お前が満足したいだけだろう。俺のためじゃない」
「そ、そんなこと」
「そうか?じゃあいちいち落ち込んだ素振りを見せるな。鬱陶しくて敵わん」
残りのビールを飲み干した雨宮さんは、そのまま寝室へと消えていく。
…なにもそんな言い方、しなくてもいいじゃないですか。
大体、どうしてそんなに食べたくないの?
そんなに私の作ったものが嫌?
だったらそう言ってくれたら諦めるのに。
いらない、だけじゃ分かんないよ、ばか。