あなたと私の関係
心配になって駆け寄ると、ゆっくりと目を開けた雨宮さんに睨みつけられた。
「……うるさい。頭に響く」
「頭って…もしかして体調悪いんですか?」
「ただの二日酔いだ。寝てれば治る。放っとけ」
相当辛いのか、顔をしかめ、光を遮るように腕を目の上に置いたまま動こうとしない雨宮さん。
「寝るなら寝るでちゃんとベッド行きましょう?後でお水持っていきますから、ほら」
さすがに私1人で担いでいくのは無理なので、何とか自分で動いてもらおうとぺちぺちと腕を軽く叩くと、これが二日酔いじゃないことくらいすぐに分かった。
「熱、すごいじゃないですか…!!」
触ってわかるくらい、あつい。
「っ、だから!大丈夫だと言ってるだろう!マネージャーも半休取れだのなんだのうるさいし、どいつもこいつも余計なお世話…っ」
「ちょ、わっ、雨宮さん!?」
急に上半身を起こしたからか、そのままぐらりと前に倒れる雨宮さんをなんとか支え、再びソファに寝かせた私はパニック状態。