あなたと私の関係
ど、どどどどうしよう!!
お母さんは風邪なんかほとんどひかなかったから看病なんてしたことないし、どうしたらいいか分かんないよ…!
私もお母さん譲りで体だけは強いから看病された経験もあんまりないわけで、対処法が出てこない。
「と、とりあえず冷えピタ…!!」
あわあわしながら冷蔵庫に走るも当然そんなもの常備してあるわけもなく。
かわりに保冷剤…もない!
氷枕なんてもっとない…!!
「すいません、濡れタオルしか思いつかなくて…っ」
半泣きになりながら家中を走り回った結果、結局雨宮さんのおでこに鎮座したのは1番手軽な濡れタオルだった。
「私、買い出し行ってきます!何か欲しいものがあればプリンでもアイスでもなんでも…!」
「………いい」
「でも、冷えピタもお薬もないですし、ついでなので思いつくもの言ってください」
「いい。行かなくて、いい」
「で、でも!」
「…いいから」
「っきゃ、あ!?」
熱を帯びた雨宮さんの手が、ぐっと私の腕を引いて。
バランスを崩した私はそのまま雨宮さん胸へと収まる。