あなたと私の関係
「……そこで少し黙ってろ」
頭上から落ちてくる、吐息混じりの少し苦しそうな声。
直に伝わってくる体温と、熱のせいかどくどくと忙しくなる心臓の音。
同じ洗剤で洗ってるはずなのに、私の服なんかより何倍もいい匂いがするTシャツ。
いつの間にか私の肩をがっちりホールドした長い腕に抱きしめられるような形になって初めて、自分がとんでもないことになっているのだと気付く。
「っ、あ、めみやさん…っ!私っ…」
このままでは、心臓が爆発して死にそうです……っ!
突然のことにオーバーヒート寸前の私がそう訴えようとしたとき、玄関の扉が開く音がして。
え、待って、誰かきた!?
「ちょ、雨宮さん!?本当に私離してもらわないと…っ」
こんなところ誰かに目撃されたら誤解されるどころの騒ぎじゃないって!!!