あなたのことは絶対に好きになれない!
「じゃあ約束な」

そう言ってオウスケくんは私の目の前に小指を出してくる。


小学生みたいな可愛い仕草に思わず笑ってしまう。



「うん、約束ね」

私も小指を出して、彼のそれを絡ませる。


「ゆーびきりげんまん。嘘ついたらクミの全裸写真俺のiPhoneに撮るー」

「え、ぇええ⁉︎」


彼の思わぬ発言にドッキリしつつも……私は次の土曜日、彼との〝初めて〟の約束をした。
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