あなたのことは絶対に好きになれない!
ボーッとしていると、オウスケくんが「ほら」と言って、私にペットボトルを渡してくる。
受け取ると、冷たくて熱が吸収される感覚がした。
薄暗くて中身がすぐに分からなかったけど、どうやら水のようだ。
ベンチから少し離れたところに自販機がある。私がボーッとしていた間に買ってきてくれたみたいだ……。
「ありがとうございます……あ、お金……」
「いる訳ないだろ」
そう言って、彼は私の隣に腰をおろす。
……お言葉に甘えて、水をいただくことにした。
口に含んだ水は、一気に身体中を冷やしてくれる。
だけど、頭がガンガンして気持ち悪いのはなかなか治らない。
「大丈夫か?」
「……すみません、まだちょっと……」
夜風に当たって、お水を飲んで、少しは回復すると思ったのに……その兆しは全くない。寧ろさっきよりも目眩が激しくなってきている。
「それはマズいな。吐き気は?」
「気持ち悪いけど吐くまではいかないと思います……」
そうか、と答え、オウスケくんが私の頭をよしよしと撫でる。
……大きな手。
さっきまでは冷たい水に癒されていたのに、今は彼の温かな体温が心地良く感じるのは何故?
……それに、意地悪でドSなはずなのに、今は凄く優しい……。
……私のこと、からかってるだけなら店先に放置して自分だけさっさと帰ってしまっていたかも。
そうしないどころか、こんなに優しく介抱してくれているのは、彼が本当に私のことを好きだと思ってくれているからだよね……?
向き、合った方がいいのかな。
彼だって、いつまでも小学生時代の、ただただ意地悪なだけのオウスケくんじゃないのかもしれない。
大人になった央介くんは、意地悪なところは相変わらずかもしれないけど、きっとこんな風に優しい一面もたくさん持っている……そんな気がする。
そう思ったのも、束の間。
受け取ると、冷たくて熱が吸収される感覚がした。
薄暗くて中身がすぐに分からなかったけど、どうやら水のようだ。
ベンチから少し離れたところに自販機がある。私がボーッとしていた間に買ってきてくれたみたいだ……。
「ありがとうございます……あ、お金……」
「いる訳ないだろ」
そう言って、彼は私の隣に腰をおろす。
……お言葉に甘えて、水をいただくことにした。
口に含んだ水は、一気に身体中を冷やしてくれる。
だけど、頭がガンガンして気持ち悪いのはなかなか治らない。
「大丈夫か?」
「……すみません、まだちょっと……」
夜風に当たって、お水を飲んで、少しは回復すると思ったのに……その兆しは全くない。寧ろさっきよりも目眩が激しくなってきている。
「それはマズいな。吐き気は?」
「気持ち悪いけど吐くまではいかないと思います……」
そうか、と答え、オウスケくんが私の頭をよしよしと撫でる。
……大きな手。
さっきまでは冷たい水に癒されていたのに、今は彼の温かな体温が心地良く感じるのは何故?
……それに、意地悪でドSなはずなのに、今は凄く優しい……。
……私のこと、からかってるだけなら店先に放置して自分だけさっさと帰ってしまっていたかも。
そうしないどころか、こんなに優しく介抱してくれているのは、彼が本当に私のことを好きだと思ってくれているからだよね……?
向き、合った方がいいのかな。
彼だって、いつまでも小学生時代の、ただただ意地悪なだけのオウスケくんじゃないのかもしれない。
大人になった央介くんは、意地悪なところは相変わらずかもしれないけど、きっとこんな風に優しい一面もたくさん持っている……そんな気がする。
そう思ったのも、束の間。