あなたのことは絶対に好きになれない!
突然そんなことを言われ、私は戸惑いで硬直する。

しばらく同じように固まっていた朝比奈さんは、やがてわなわなと身体を小さく震わせ。


「そ、そうだよねぇー。金本さん可愛いよねぇー……。
で、でも私の方が……。
それに、いくら可愛くても自分で自分のこと可愛いって言うのはどうかなー?」


どうやら、意地でも私の評価を下げたいらしい。そして、オウスケくんに良く見られたいらしい……。


「金本さんのどういうところが好きなの⁉︎」

終いには、怒り始めてしまった。


するとオウスケくんは、三歩進み、そんな朝比奈さんの正面に立った。


そして、今まで聞いたことのないような冷たい声で。




「こんなに可愛いのに、誰かみたいに自分で自分のこと可愛いって思ってねーところだよ。分かったか、この性格ブス」

と言い放った……。


さっきまで王子様モードだったのに、急にドSスイッチ入っちゃった⁉︎
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