あなたのことは絶対に好きになれない!
「そうだ、私の支払い……。早坂さんが出してくれたって……。おいくらでしたか? 払います」
「いいよ。お前にとっては元々来たくもなかった合コンに、俺が参加させたようなものだからな」
だからと言って、合コンを断れなかったのは私だし、お金を支払ってもらうなんて申し訳ない……と思ったのだけれど、お言葉に甘えることにした……。
「……でも、いいんですか?」
私が尋ねると、彼は「何が?」と聞いてくる。
「私以外の人に、あんな酷いこと言って……」
私以外の人に、という台詞は自分でも妙に感じたものの、このまま会話を続けることにした。
「別にいいんじゃない。悪いのはあっち。もう会うことはないだろうし」
「だ、だけど……あの人、吉山さんのお友達ですし。普段王子様みたいな早坂さんが暴言を吐いたって、吉山さんにも知られてしまうかも……」
「友達って言っても、何回か話したことあるくらいの関係らしいけどな。
バレたって別にいいよ。こっちが素の俺だし。吉山さんには驚かれるかもしれないけど」
オウスケくんは、特に困った様子もなさそうにそう言う。
そう言えば、王子様キャラになったのは、私に優しくしなかったことを後悔してたからって言ってたっけ。
さっきのは、私のことを助けてくれた故の暴言だもんね……。
ていうか、朝比奈さんと吉山さんって仲の凄く良い友達って訳じゃなかったんだ。道理で平気で『可愛くない』とか言う訳だ。
それなら、大丈夫かもしれない。朝比奈さん、何となくだけどプライド高そうだし。オウスケくんに酷いこと言われたことは、吉山さんには言わないかも。
すると。
「いいよ。お前にとっては元々来たくもなかった合コンに、俺が参加させたようなものだからな」
だからと言って、合コンを断れなかったのは私だし、お金を支払ってもらうなんて申し訳ない……と思ったのだけれど、お言葉に甘えることにした……。
「……でも、いいんですか?」
私が尋ねると、彼は「何が?」と聞いてくる。
「私以外の人に、あんな酷いこと言って……」
私以外の人に、という台詞は自分でも妙に感じたものの、このまま会話を続けることにした。
「別にいいんじゃない。悪いのはあっち。もう会うことはないだろうし」
「だ、だけど……あの人、吉山さんのお友達ですし。普段王子様みたいな早坂さんが暴言を吐いたって、吉山さんにも知られてしまうかも……」
「友達って言っても、何回か話したことあるくらいの関係らしいけどな。
バレたって別にいいよ。こっちが素の俺だし。吉山さんには驚かれるかもしれないけど」
オウスケくんは、特に困った様子もなさそうにそう言う。
そう言えば、王子様キャラになったのは、私に優しくしなかったことを後悔してたからって言ってたっけ。
さっきのは、私のことを助けてくれた故の暴言だもんね……。
ていうか、朝比奈さんと吉山さんって仲の凄く良い友達って訳じゃなかったんだ。道理で平気で『可愛くない』とか言う訳だ。
それなら、大丈夫かもしれない。朝比奈さん、何となくだけどプライド高そうだし。オウスケくんに酷いこと言われたことは、吉山さんには言わないかも。
すると。