桐谷高校殺人投票
視線だけでそれだけの会話ができたような気がした。


彩がパッと駆けだした。


それを見たあたしは先生を突き飛ばしていた。


大和が駆け寄ってきて先生の上に馬乗りになって動きを塞いだ。


あたしは先生の両手を頭上で拘束し、強く押さえつけた。


「死ねぇぇぇぇ!!!」


彩が叫び声を上げながら近づいてくる。


そして次の瞬間……彩のカッターナイフが先生の目元に深々と突き刺さっていた。


半分崩壊していた顔の、もう半分にカッターが突き刺さった状態だ。


けれど……先生がニヤリと笑った。


彩が小さく悲鳴を上げる。


けれど、彩は逃げなかった。


カッターを一度引き抜いて、今度は首に突き立てた。


思いっきり引き抜くと大量の血があふれ出す。

< 101 / 212 >

この作品をシェア

pagetop