桐谷高校殺人投票
裕司が殺す側、梨央が殺される側で投票されてもおかしくない映像だったけれど、梨央はもういない。
ここで裕司の名前を書いたとしても、裕司が怨んでいる人間がわからないままだ。
「裕司、あんた怨んでる人間がいない?」
彩が裕司にそう質問していた。
「いるわけないだろ!」
裕司は声を荒げてそう言った。
梨央が自殺してしまった直後で、目は真っ赤に充血している。
本当に梨央のことが好きだったんだろう。
「だけど裕司は学級委員じゃないか。色々と大変だったんじゃないか?」
大和が更に質問を続けた。
みんなどうすればいいかわからない状況なんだろう。
次の映像が流れてくれればいいのに……。
ふとそんな事を考えて、あたしは慌てて左右に首を振った。
ここで裕司の名前を書いたとしても、裕司が怨んでいる人間がわからないままだ。
「裕司、あんた怨んでる人間がいない?」
彩が裕司にそう質問していた。
「いるわけないだろ!」
裕司は声を荒げてそう言った。
梨央が自殺してしまった直後で、目は真っ赤に充血している。
本当に梨央のことが好きだったんだろう。
「だけど裕司は学級委員じゃないか。色々と大変だったんじゃないか?」
大和が更に質問を続けた。
みんなどうすればいいかわからない状況なんだろう。
次の映像が流れてくれればいいのに……。
ふとそんな事を考えて、あたしは慌てて左右に首を振った。