桐谷高校殺人投票
残り、3名
ついにあたしたち3人だけになってしまった。


あたしたちは晴哉の遺体を空き教室へ運び、教室内を掃除した。


みんなの血の匂いは、もう鼻孔にこびり付いてしまって離れそうにない。


さっきの投票は向こうとなり、相談時間からやり直しになっていた。


「どうする?」


掃除を終えてそう言ったのは大和だった。


「……どうにもできないよね」


里子が言う。


仮にドローになるように投票しても、ジャンケンで決めさせられるのだ。


必ず3人の内2人が殺し合いをしなければならないことになる。


「俺は、例え選ばれたとしても誰も殺さないし、逃げもしない」


「大和……」


「この3人は特別だ。そうだろ?」


大和の言葉にあたしは泣きそうになってしまった。
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