桐谷高校殺人投票
あたしは戸惑いながらも里子を見た。


里子はクスッと笑って頷いた。


「いいね。子供の頃に戻って鬼ごっこ」


「あぁ。でも、今は俺たち3人じゃない。先生もいる」


大和が小さな声でそう言った。


「先生?」


「鬼は、先生だ」


大和がそう言った次の瞬間、パッと身をひるがえして走り出した。


あたしと里子はそれを追いかける。


どこへ行くつもりなんだろう。
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