桐谷高校殺人投票
どうやって死んだのかはわからないけれど、体が破裂したように死んでしまった。
みんなももうそれが理解できているようで、誰も先生の言葉に反論をしなかった。
「まずは30分で誰が殺すかを決めて投票する。その後30分を使って誰を殺すのかを決めて投票するんだ。計1時間。投票は2回だ」
誰もが先生の言葉に耳を傾けていた。
誰が、誰を殺すのか。
1時間の内にそれをみんなで決めなきゃいけないんだ。
そんな投票、できるわけがないのに!!
「雨の日は悪いものが空から下りてきて子供たちを連れて行ってしまう」
和がとても小さな声でそう言った。
「あの言い伝えは本物だったんじゃないか? 悪いものが、先生にとりついたんじゃないか?」
ブツブツと呟くような声だったけれど、しっかりと聞こえてきていた。
あたしは窓の外を見る。
雨はまだ止まず、降り続けている。
もし和の言う通りなら、悪いものというのは悪魔のことかもしれない。
「それじゃ、最初の話し合い、開始」
先生の容赦ない声が聞こえて来たのだった……。
みんなももうそれが理解できているようで、誰も先生の言葉に反論をしなかった。
「まずは30分で誰が殺すかを決めて投票する。その後30分を使って誰を殺すのかを決めて投票するんだ。計1時間。投票は2回だ」
誰もが先生の言葉に耳を傾けていた。
誰が、誰を殺すのか。
1時間の内にそれをみんなで決めなきゃいけないんだ。
そんな投票、できるわけがないのに!!
「雨の日は悪いものが空から下りてきて子供たちを連れて行ってしまう」
和がとても小さな声でそう言った。
「あの言い伝えは本物だったんじゃないか? 悪いものが、先生にとりついたんじゃないか?」
ブツブツと呟くような声だったけれど、しっかりと聞こえてきていた。
あたしは窓の外を見る。
雨はまだ止まず、降り続けている。
もし和の言う通りなら、悪いものというのは悪魔のことかもしれない。
「それじゃ、最初の話し合い、開始」
先生の容赦ない声が聞こえて来たのだった……。