桐谷高校殺人投票
5分前
投票が迫る5分前になると、廊下はすっかり綺麗になっていた。
汚れた雑巾とモップは教室の後ろにまとめて置かれていた。
みんなの机の上には次の投票用紙も配られていた。
『誰が殺される?』
そう書かれた投票用紙をジッと見つめる。
考えなくても、書く名前はすでに決まっていた。
きっと、クラス全員悠の事を許せない気持ちでいるはずだった。
悠がいなくなれば梨央を救うことができる。
そう思うと、自然とペンは進んでいた。
そして、3分前。
先に書き終えたあたしは投票箱に用紙を入れたところだった。
廊下から足音が聞こえてきて、みんなの視線がそちらへ向いた。
汚れた雑巾とモップは教室の後ろにまとめて置かれていた。
みんなの机の上には次の投票用紙も配られていた。
『誰が殺される?』
そう書かれた投票用紙をジッと見つめる。
考えなくても、書く名前はすでに決まっていた。
きっと、クラス全員悠の事を許せない気持ちでいるはずだった。
悠がいなくなれば梨央を救うことができる。
そう思うと、自然とペンは進んでいた。
そして、3分前。
先に書き終えたあたしは投票箱に用紙を入れたところだった。
廊下から足音が聞こえてきて、みんなの視線がそちらへ向いた。