桐谷高校殺人投票
☆☆☆
最初の投票時間まで残り10分になった時、彩が教室に戻ってきた。
その目は真っ赤に染まっていて1人で泣いていたのだとわかった。
こんな時に頼れる人がいないのは、今までの彩の行いのせいだった。
可愛そうだけれど、仕方がない。
自分の席に戻った彩は無言で投票用紙に名前を記入し、木箱へ入れた。
彩は誰の名前を書いたんだろうか。
「みんな投票終わったみたいだなぁ? 少し早いけど、開封するぞ!」
先生の言葉に教室内がざわめいた。
時間が早まればその分誰かが死ぬ時間が早くなるということだ。
「30分経つまで、待ってください!」
裕司が大きな声でそう言った。
この投票で裕司は殺す側として選ばれるかもしれないのだ。
心の準備のための時間は、いくらあっても足りないだろう。
最初の投票時間まで残り10分になった時、彩が教室に戻ってきた。
その目は真っ赤に染まっていて1人で泣いていたのだとわかった。
こんな時に頼れる人がいないのは、今までの彩の行いのせいだった。
可愛そうだけれど、仕方がない。
自分の席に戻った彩は無言で投票用紙に名前を記入し、木箱へ入れた。
彩は誰の名前を書いたんだろうか。
「みんな投票終わったみたいだなぁ? 少し早いけど、開封するぞ!」
先生の言葉に教室内がざわめいた。
時間が早まればその分誰かが死ぬ時間が早くなるということだ。
「30分経つまで、待ってください!」
裕司が大きな声でそう言った。
この投票で裕司は殺す側として選ばれるかもしれないのだ。
心の準備のための時間は、いくらあっても足りないだろう。