桐谷高校殺人投票
あたしは自然と足が動いていた。


サツキを助けなきゃ!


その思いだけで動いていた。


具体的な案なんてなにもない。


「サツキ!!」


あたしは叫び声を上げて2人に近づいた。


彩がサツキの馬乗りになっている。


あたしは彩の髪の毛を鷲掴みにして引っ張った。


「なにするの!?」


彩がジタバタと抵抗する。


あたしは彩を強引に立たせると後ろから両手を拘束した。


「2人がかりなんて卑怯よ!」


彩が悲鳴を上げる。


「1度目でも手伝っても問題なかった! サツキ、早くして!!」
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