桐谷高校殺人投票
☆☆☆
サツキの遺体は裕司と和の2人が空き教室に運んでくれた。
廊下を掃除している間、あたしたちは無言のままだった。
こんな結果が許されるなら、損をするだけの生徒がでてきてしまうということだ。
サツキのように傷つき、この場でも負けてしまう生徒。
そう思うと歯がゆくて、あたしは奥歯を噛みしめた。
教室へ戻ると先生が映像を準備している所だった。
「やめてください」
とても小さな声が聞こえて来た。
見ると、里子が震えながらその場に立ち上がっていた。
「近藤、発言はハッキリしないかぁ!」
先生の言葉に里子が大きく息を吸い込んだ。
「やめてください!! あたしは、もう何も見たくないです……」
最後の方は消え入りそうな声だった。
サツキの遺体は裕司と和の2人が空き教室に運んでくれた。
廊下を掃除している間、あたしたちは無言のままだった。
こんな結果が許されるなら、損をするだけの生徒がでてきてしまうということだ。
サツキのように傷つき、この場でも負けてしまう生徒。
そう思うと歯がゆくて、あたしは奥歯を噛みしめた。
教室へ戻ると先生が映像を準備している所だった。
「やめてください」
とても小さな声が聞こえて来た。
見ると、里子が震えながらその場に立ち上がっていた。
「近藤、発言はハッキリしないかぁ!」
先生の言葉に里子が大きく息を吸い込んだ。
「やめてください!! あたしは、もう何も見たくないです……」
最後の方は消え入りそうな声だった。