桐谷高校殺人投票
女子たちはみんな頷いている。


2人同時に殺せるのなら、それを選択してもいいということだ。


「男子たちも、協力してくれる?」


彩の言葉に男子たちもみんな頷いた。


自分がターゲットじゃないから、したがっておくのがいいと判断したのかもしれない。


みんなで4票ずつ2人に入れる。


2人がどちらに投票するかはわからないけれど、きっと互いに投票しあうだろう。


そうなると5票ずつになり、結果は同じことになる。


「殺す側の投票はどうするの?」


真奈美が彩へそう聞いた。


「正直誰を選んでもいい。その代わり、殺すのはクラスの女子全員でよ」


そう言い、彩は星夜と和を見た。


2人とも青ざめて俯いている。


「あたしは彩の意見に賛成する」


真奈美が言った。
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