桐谷高校殺人投票
☆☆☆
投票時間の5分前になると星夜は教室へ戻って来た。
「戻って来るなら逃げなきゃいいのに」
彩が嫌味を言うが、星夜は何も言わずに自分の席に座った。
今度の投票結果は和5票、星夜5票で、思っていた通りのドローだった。
「今回はジャンケンで1人に絞るか、2人とも殺すか――」
先生が説明をしている間に、彩が動いていた。
それは誰も静止することのできない速度で、隣の席に座っていた和の首を掻っ切ったのだ。
和が手にカッターナイフを握りしめたまま目を見開いた。
「え……?」
不思議そうな顔をした和はそのまま椅子から崩れ落ちた。
一拍遅れて、教室中に悲鳴が聞こえた。
混乱する教室内に紛れて逃げようとしていた星夜を、男子が捕まえた。
「離せよ! 逃げ切れば俺は助かるんだ!!」
星夜は抵抗するが、3人の男子生徒に抑え込まれてびくともしない。
投票時間の5分前になると星夜は教室へ戻って来た。
「戻って来るなら逃げなきゃいいのに」
彩が嫌味を言うが、星夜は何も言わずに自分の席に座った。
今度の投票結果は和5票、星夜5票で、思っていた通りのドローだった。
「今回はジャンケンで1人に絞るか、2人とも殺すか――」
先生が説明をしている間に、彩が動いていた。
それは誰も静止することのできない速度で、隣の席に座っていた和の首を掻っ切ったのだ。
和が手にカッターナイフを握りしめたまま目を見開いた。
「え……?」
不思議そうな顔をした和はそのまま椅子から崩れ落ちた。
一拍遅れて、教室中に悲鳴が聞こえた。
混乱する教室内に紛れて逃げようとしていた星夜を、男子が捕まえた。
「離せよ! 逃げ切れば俺は助かるんだ!!」
星夜は抵抗するが、3人の男子生徒に抑え込まれてびくともしない。