キミといつもの場所で、手を繋ぐ
曲がった先に紫陽花が咲きかけていて、梅雨が来るのを感じながら今日のことを反芻してしまいました。
そして、また心臓が煩かったのです。
けど、それを嫌だとは思えません。
*
雨宮くんとは、それから毎日帰るようになりました。
曲がり角で「また明日」と、約束して分かれます。
──もう少し話したいな
───雨宮くんも、そう思ってくれてたりしないかな
そう思う今日この頃なのです。