キミといつもの場所で、手を繋ぐ
雨宮くんは、いつも車道側を歩いてくれます。
もうすぐあの電柱…曲がり角です。
話さなくてもいい。
──もう少しキミといたい…
けど…
「…橋本さん、バイバイ?」
電柱を少し過ぎて曲がり角ギリギリで雨宮くんに話しかけられました。
「あ、そうだね!…バイバイ、だね?」
もう少し一緒にいたいな。
──雨宮くんもそう思ってくれたりしないかな…?
傘を傾けて、キミと目が合う。