キミといつもの場所で、手を繋ぐ
*
いつもバイバイしてしまうその場所で、キミと手を繋ぐ。
「…橋本さん…もう少し話したいんだけど、いい…?」
「…はい!」
今日は分かれ道で右に曲がらず、左へ曲がる。
雲間から、太陽が顔を出し始めています。
「あ…」
「「ネコ」」
そこには初めて一緒に帰った時に見たネコさんでした。
声が被った事に、顔を見合わせて笑いました。
───今日は、もう少し2人で一緒に。
END