キミと初恋。
「えっ、マジで? 次のあの子なの?」
いつもの食堂。いつものように食堂内はざわつきながらも一定の場所を避けるように取り囲んでいる。
だけど今日はいつもと違うところがある。いつもなら私もあの外野のひとりのはずなのに、今日だけはその渦中の中心にいるからだ。
「みたいよー、青井先輩の事殴っておいてありえない」
「それも先輩の気をひく作戦だったんじゃない?」
「何それ! こっわー‼︎ それでよく青井先輩も受け入れたよね! 先輩優しすぎ‼︎」
……勝手な事を言いたいように言ってくれちゃって……。
私が選んだきつねうどん。それにはひとつも箸をつける気にならず、ちらりと隣に座る人物に目を向けた。
私の隣にはそう、青井先輩がいる。隣でいつものように日替わりランチを黙々と食べている。それはいつもと変わらず黙々と。
「……先輩、私すごい言われようなんですが」
今日の日替わりはオムライス定食。洋食であるオムライスのサイドメニューとしてサラダと、なぜか味噌汁付き。先輩は味噌汁をひと口飲んだ後、こちらに目も向ける事無くこう言った。
「それもお前の仕事のひとつだろ」
「そんなもの含んだ覚えありませんけど」
「オプションは付きものだ。諦めろ」
そう言って、味噌汁を飲み干した。
いつもの食堂。いつものように食堂内はざわつきながらも一定の場所を避けるように取り囲んでいる。
だけど今日はいつもと違うところがある。いつもなら私もあの外野のひとりのはずなのに、今日だけはその渦中の中心にいるからだ。
「みたいよー、青井先輩の事殴っておいてありえない」
「それも先輩の気をひく作戦だったんじゃない?」
「何それ! こっわー‼︎ それでよく青井先輩も受け入れたよね! 先輩優しすぎ‼︎」
……勝手な事を言いたいように言ってくれちゃって……。
私が選んだきつねうどん。それにはひとつも箸をつける気にならず、ちらりと隣に座る人物に目を向けた。
私の隣にはそう、青井先輩がいる。隣でいつものように日替わりランチを黙々と食べている。それはいつもと変わらず黙々と。
「……先輩、私すごい言われようなんですが」
今日の日替わりはオムライス定食。洋食であるオムライスのサイドメニューとしてサラダと、なぜか味噌汁付き。先輩は味噌汁をひと口飲んだ後、こちらに目も向ける事無くこう言った。
「それもお前の仕事のひとつだろ」
「そんなもの含んだ覚えありませんけど」
「オプションは付きものだ。諦めろ」
そう言って、味噌汁を飲み干した。