キミと初恋。
私がサラダをもぐもぐ食べている間に、先輩はビックマックを食べ終え、ジュースをぐびぐび飲んでいる。
「それでは本題に戻りましょうか」
「なんだよ本題って」
「近しい未来のお話です。私の安息を返してください」
「はっ」なんて言いながら息を吐き出しポテトをむしゃりと食べる先輩のその姿は、どこかひねくれ者に見える。
「俺が言うのもなんだけど、それは無理かもな」
「いや、本当に先輩がそれを言わないでくださいよ。どうにかしてください迷惑です」
「友達だろ? そんなこと言うなよ」
「友達じゃありません。私はただの友達“役”です」
「なんだよ、俺は友達だと思ってるのに。それ、傷つくなー」
そう言いながら再びポテトをパクパク食べる先輩。
適当さが目について、なんだか無性に腹が立ってきた。
「……本当に傷つけましょうか?」
私が拳を握ったのを確認した先輩は、背もたれに預けていた背をピンと伸ばし、
「ごめんなさい。俺が悪かったです」
なんて、素直に謝ってきた。
私だって女子だ。先輩に憧れを抱く女子だからこそ暴力を武器にはしたくないけど、これが先輩には一番よく効く良薬でもあるのは間違いないから仕方がない。
「それでは本題に戻りましょうか」
「なんだよ本題って」
「近しい未来のお話です。私の安息を返してください」
「はっ」なんて言いながら息を吐き出しポテトをむしゃりと食べる先輩のその姿は、どこかひねくれ者に見える。
「俺が言うのもなんだけど、それは無理かもな」
「いや、本当に先輩がそれを言わないでくださいよ。どうにかしてください迷惑です」
「友達だろ? そんなこと言うなよ」
「友達じゃありません。私はただの友達“役”です」
「なんだよ、俺は友達だと思ってるのに。それ、傷つくなー」
そう言いながら再びポテトをパクパク食べる先輩。
適当さが目について、なんだか無性に腹が立ってきた。
「……本当に傷つけましょうか?」
私が拳を握ったのを確認した先輩は、背もたれに預けていた背をピンと伸ばし、
「ごめんなさい。俺が悪かったです」
なんて、素直に謝ってきた。
私だって女子だ。先輩に憧れを抱く女子だからこそ暴力を武器にはしたくないけど、これが先輩には一番よく効く良薬でもあるのは間違いないから仕方がない。