貧乏ラボの桐子とリュス
お茶会は小さな図書館で開かれていた。

ノヴェルが場を仕切り直す。


「研究手法は変わっていくものだ。


一方でシンプルなアイデアも有効だろう」

「反証は?」「歴史研究から」「QeD」


とはいえミュー以外のノヴェルとリュスは正式な科学者ではありません。

机には紅茶と友人の科学者であるシンシアが作ったクッキーがあります。シンシアは、食品学研究者。


「研究は変化しやすい部分とそうではない部分がある。

数百年前も数十年後も線形代数で我々は悩むだろ?」とノヴェル。



「普遍的なものは数学や法則ということです」とミュー。


それぞれが同意します。異なる意味で。

「一方で先端的な知識はごく小規模な知識ユニットの組み合わせから出来ている。ということだと思う」

とノヴェル。

「ミューさまが紅茶を飲むように。
すべてはパターン化されているんですよ」とリュス。

空に美しい星空があった。クッキーが用意されていた。
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