甘々王子に懐かれた!?
Ⅳ
決着
「何故、あなたがここにいるのかしら」
先輩と話をしてから、二日が経った今日。
先輩にお願いをして、セリカさんに学校近くのファミリーレストランで待っているようにしてもらった。
そして今、目の前にセリカさんがいる……!
六頭身以上はあるであろう小顔に、ほんの少しつり上がった二重は彼女の威圧感を出していた。
先輩は一緒にここまで来ると言ってきたが、それはお断りした。
だって、私一人でないとダメだから。
「私なんです、ここに来てと言ったのは」
「……そう。じゃあ、私たちのことはすべてバレたわけね」
残念、そう言いながら彼女は窓を見ながら頬杖をついた。
大人の雰囲気を醸し出す先輩を前に、私は自分の幼稚さを感じた。
「あなたなんでしょ、はっくんが探していた人って」
「どういうことですか?」
急に話が飛んで、思ったままに聞いてしまった。
もう少し、私が大人であればなぁ……。
「明らかにあなたを見る目が違った。惚けてんじゃないよ」