甘々王子に懐かれた!?
ポカン……と口を開け、はくはくと何かを伝えようと口を動かし、やっと言葉にしてくれた。
「び、びーっくりした!優茉いきなりすぎ」
「だぁって、いきなりのほうが良いもんでしょ?」
「心臓に悪いよ。ノリで好きよーくらいなら、はいはいとあしらえるけど、あんなにマジで言われたら……本当にもう、優茉のばか」
少し頬を赤く染めた幸は、頬を膨らませて可愛らしく怒っている。
多分、この可愛さは無意識に出ているものだ。
可愛いなぁ。
「なんでまた急に……。明日死なないよね?」
「なんで死ぬの、私」
明日はちゃんと生きてるはずだけど。
「ほら、よくあるじゃん。死んでしまう前に伝えなくちゃーってやつ。あれかと思った」
「それだったら、もう少し幸焦ろうよ」
私、まだそれのこと否定してないんだからね。
もう少し焦って、病気!?って言ってくれてもいいじゃんね。
まぁ、そんな大事な時がきたら、幸は焦りすぎて倒れそう。
「だって、そんな感じ全くしないし」
「その勘が外れてるかもよ?」
「優茉ならそんな簡単に死ななさそうだし」