甘々王子に懐かれた!?
「わ、私は御井島 文香です。よろしくお願いします」
文香は、幸に自己紹介をし、頭を下げた。
な、なんか、文香って……真面目だ。
「ちょっと、タメでいいよ?堅苦しいし!文香って呼ぶね?私のことは幸で」
文香とは正反対の幸は、楽しそうに喋っていた。
文香も呆気に取られながらも、頑張って喋っている。
「文香いるー?」
前方のドアから、文香を呼ぶ人がいた。
文香は、失礼するね、と残念そうにしながらその子の元に行った。
「わざわざ失礼するねって……、文香ってば真面目だねぇ」
幸が漏らした言葉に、私も頷いた。
文香の性格なのかなぁ。まだ、文香とあんまり関わったことないからわかんないや。
「あいつら、文香を見習ってほしいよ」
そういった幸にも、私は深く頷いた。
そこから他愛のない話をしていると、朝休みの終わりを告げるチャイムがなり、幸は自分の場所に戻っていった。