甘々王子に懐かれた!?
「な、なんでないの……?」
何も起きなくなった初日から丁度一週間。
これまで本当に何もなく、平和な日々が続いていた。
幸と私は、もしかしたら違うところに何かが……と考え、隅々まで調べたが何も無かった。
「明らかにおかしいよね……?」
あのリーダー格の女子は毎日学校に来ていた。
「誰か、とめてくれた……?」
一週間たった今、そう考えることが出来た。
「そうよ、誰かがあいつらに何か言ったんじゃ……」
私があいつらにやられていると知っているのは、誰だっけ。
文香……は、そんな立ち向かえる子じゃない。
ほか……、先輩?先輩なら、立ち向かえるだろうし、私のこのことも理解している。
「先輩かも!」
「それだっ」
幸はパチンッと指を鳴らした。
そうだ、先輩だ。
このことについて悩んでるって、前に瀬戸川先輩が言っていたし、先輩である可能性は大だ。
なんで気づかなかったんだろう。
「先輩の教室に行かなくちゃ……!」
「待って。放課後に行こ?」