甘々王子に懐かれた!?


――――――




「ハッピーバースデー!お誕生日おめでとう、優茉」




ついに今日、私の誕生日がやってきた。


良いのか悪いのか、今年の私の誕生日は金曜日。


学校に着くと、色んな人におめでとうと言ってもらえる。


そして、幸から誕生日プレゼントを貰った。


お互い、いつも自分のおすすめで買ってくるから、毎年開けるのが楽しみなんだ。




「ありがとう、幸!」




プレゼントを片手に持ち、幸に抱きつくとすぐに剥がされる。


これもきっと幸なりの愛情表現かな!


誕生日だから、頭の中お花畑だよ、ほんと。




「で?先輩からは?」




「知らなーい。等身大パネルとか言ってた、あのバカ先輩のことなんか」




先週の等身大パネルの衝撃は大きかったわ。


なんで等身大パネルにしようと思ったのか、ぜひ頭の中をのぞきたい。


そして、正常にしてあげたい。




「照れ隠しかぁ、照れ隠しか優茉」




口元に手を添えて、ニヨニヨと悪戯っ子のように見る幸。




「もう!幸は私の味方でしょ?」




「あらぁ?そうだったかしら?」
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