甘々王子に懐かれた!?


「俺もこの一年で、お前に対する気持ちはあの時とは真反対になってるから」




ふぅん、とつり目の目が細くなる。


大人だと思う。オマケに頬杖なんてついているから、余計に大人らしく感じる。




「……それは、ユウマちゃんが影響しているのかしら」




俺の胸が嫌な音を立てた。


ドクンと跳ね上がって、ドクドクと深く早くなる。




「関係、ない。優茉ちゃんは関係ない」




もちろん、関係ある。


でも、芹香に関係あるなんて正直に言ったら優茉ちゃんが潰されるかもしれない。


芹香はそれほどの事をこれまでやってきたのだから。




「嘘つきになったのね。バレバレよ、はっくん。ユウマちゃんねぇ……、あんな凡人のどこが良いわけ?」




お前の目に映る優茉ちゃんなんか知ったことじゃない。凡人と言われたのはムカつくんだけどさ。


俺の優茉ちゃんは凡人じゃない。


誰よりも可愛くて、誰よりも素敵な人。


冷静なツッコミも、毒を吐いてくるところも、その全てが俺の好きなところ。


みんなも一回やられてみたら?


クセになっちゃうよ。
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