恋路

「大ちゃん〜久しぶりッ」

一目散に大輔サンの方に向かって行ったのは麻子サンだった。


この頃、麻子サンも大輔サンを好きらしいという噂が流れていた。


私がしゅんとしていると


「知ちゃん!!知ちゃんも行かなきゃ!」

美沙が私をトンと押してくれた。



「お!片桐サン久しぶり〜 元気にしてた?」


就職活動でしばらくバイトに来ていなかった大輔サンはまたかっこよくなったような気がした。



「お、お久しぶりです!
大輔サンこそ元気ですか?」


「毎日研修で疲れちゃうよ 〜

明日も研修だし〜」


たわいもない会話だったが、私は幸せだった。


大輔サンの隣にいることが

大輔サンの笑顔が見れることが


大輔サンと同じ時間を共有していることが…。


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