恋路
第1章 初めての本気の恋
「みっちゃああん
私フラれたよ〜〜」
昨日私の恋は終わった。
絶対にいける!!
そう思っていた上での告白だったのに
フラれたのだ。
「まじか〜 絶対OKだと思ったのにな〜
大輔サンも何考えてるか分かんないね〜」
こう言っているのは
私と同い年でバイト仲間の美沙(みさ)。
小柄で目がパッチリのロングヘアーの女の子だ。
そしてこの会話中に出てきた大輔サン(だいすけ)。
彼もつい1週間前まで同じバイト仲間だったのだが、
専門学校を卒業し、東京の会社に就職したため辞めることになってしまったのだ。
大輔サンは私達と2歳しか変わらないのにすごく落ち着きがあった。
そしてこの人が
私が人生で初めて本気で好きになった人なのだ。