恋路
「えっと……」

沈黙を破ったのは美沙だった。


「私は退散します。失礼しま〜す」


次は大輔サンが口を開いた。

「ありがとう。でも、とりあえず友達からにしよう?

俺も片桐サンのこと知りたいしさ」


大輔サンはしりもちをついた私を立たせながらそう言った。


「じゃあ、また遊んでください

大輔サンのヒマな時でいいんで…」


私は相当勇気を出して言った。


心臓なんでおかしいくらいドクドクしている。



< 20 / 50 >

この作品をシェア

pagetop