恋路

花火大会から1週間後、大輔サンが久しぶりにバイトに来た。


私は前日に大輔サンから
「明日久しぶりにバイトに行くよ♪」とメールがきていたので、髪もメイクも気合いを入れて行った☆



夜の7時50分
「おはよ-ございま〜す」


大輔サンだ!!


「知嘉おはよ〜」

告白をした日の夜、

私は大輔サンに言った。


「片桐サンてなんか他人行儀てやだな〜」

「じゃあ、知嘉って呼びよ〜」


すごくうれしかった♪


「おはよ-ございます♪♪」

大輔サンは今日もかっこいい☆




そして夜の10時

私が更衣室で帰りの支度をしていると

大輔サンが入ってきた。


「うわっ!!

着替え中ですよ〜」

私は慌ててカーディガンを着た。

バイトに来る時はいつも学校の制服のまま行く。


「俺のライター知らない?」

「見てないですよ〜

お店の方じゃないんですか?」


すると大輔サンが自分のバイトでかぶるキャップを私の頭にかぶせてきた。


おっきいな〜


すると大輔サンが私にかぶせられたキャップを取って言った。


「ここにあるかな〜?」


そう言って私の頭をポンポンと叩いた。


うっわああああ…


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