俺の恋路はいつも
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「かわいい……」



中学に入って俺はバレー部に入った。
なにがすごいかって、丈と同じ部活なこと。



「だれが?」



部活仲間の八神が俺の言葉を拾ってくれたらしい。



「バド部の真ん中で髪の毛ポニーテールの子」


「あの子俺、同じクラス」


「なんてこ!?」



久しぶりだった。
こんな感覚。



「真壁やしな。でも、しょったと両思いらしいぞ」


「両思いかー。入り込めねーな」



だいたいみんなもう好きな人がいるもんなんだな。

俺は紗奈が丈のことが好きだと知って思いを消した。
あれから紗奈は事あるごとに丈に告白していたから。



「や、でもめっちゃタイプだわ。やべー」


「明日のクラス替えで一緒だといいな」


「だな」



クラスが一緒になれば、少しはチャンスが増えるかなと思った。


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