俺の恋路はいつも
「おい!同じだぞ!!!」



八神が俺の制服を引っ張る。



「え?」


「真壁さん」


「まじ!?」



神様っているのかもしれないって本当に思った。



「しょったは?」


「いないな」


「よっしゃ」



別に略奪愛がしたいわけじゃない。
でも、少しでも俺を見てくれたらって思う。



「てか、紗奈も一緒だ」


「丈もだぜ」



なんの因縁だよ。
まぁ、俺にはこれからは真壁さんがいるし、気にならないけど。



「おはよー虎」


「神谷、おはよ」



俺の前の席が小学校から一緒の虎谷こと虎だった。



「やしな!」



虎が真壁さんに手を振ってる。



「虎ー!隣だよね」



そんなことを言いながら俺の斜め前の席にカバンを置いた。



「ラッキーすぎる」



思わず呟いたら、真壁さんにきょとんとされる。



「あ、ごめん。なんでもない」


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