つれない先輩
(気づいてよ、)




本を手に取り、棚に置く。
そんな単純作業をする姿すら、なんかもう麗しい。好き。


「東せんぱーい」


「…なに?」


息を吸って、ありったけの乙女心を込めて。

「─好きです、先輩のこと。」


「寝言は寝て言え」


「ちぇ~」




今日も先輩は、つれないなあ。






【つれない先輩。】


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