身長10cm差の恋は成立するのか。
あれ?こんなに肩幅って広かったっけ?
「よっと」
いつもどうり立ち上がるように立ち上がり歩き出した。
「な?楽勝だろ?
だから具合いの悪いやつは黙って運ばれてろ」
何その顔むかつく。
陽介は私に響かないように優しく、ゆっくり、
それでも急いで歩いてくれているのが分かった。
ほんと昔からそうゆうところが
「…ずるい」
「あ?なんか言ったか?」
「なんでもない!」
私は陽介の肩に顔を埋めた。