身長10cm差の恋は成立するのか。




想い人に手を握られているという至福の時はまた、


完全に無防備である想い人を目の前にする時でもあり、


見ては見ないを繰り返した。






そしてそれを何度かしているうちに玄関からただいまという声がした。




想い人の手を名残惜しく感じながら静かに離す。




そして声の主に挨拶をし、家をあとにした。







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