[完]愛されたくて
「たっだいまぁ!」

そう言っても、親は共働きだし返事が返ってくることはまずない。

だから自分の部屋に行って、着替えてベッドに横になった。

「あああー!椎名くんのバカァー!」

なんて大声で叫んでみる

「ちゃんと伝えないと、ああしないとあたしの事なんて存在も知らないくせに…大好きなんだもん」

小さな呟きは誰にも聞かれず消えた
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