[完]愛されたくて
食べ終わって帰ってる時

「ねえ、莉果?」

少し心配そうな顔をしてあたしを呼ぶ美結

「ん?どしたの?」

何かあったのかとハラハラしながら聞くと、

「…椎名くんのこと。本当に大丈夫?」

そう、美結はたまに大丈夫かと聞いてきているんだ

「だーいじょうぶ!」

精一杯の笑顔でそう答えるんだ

「…たまに無理してるんじゃないかなって思うの」


「なんでよ〜、大丈夫だよ!椎名くん優しいんだから!」

それには納得してない様子の美結

「大丈夫!ね?あ、ほら!もうバイバイの場所だ!」

美結の背中を押して、バイバイと手を振った
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