[完]愛されたくて
…でも、本当なんだよね椎名くんが優しいのは。

「…ちゃんと笑ってくれてたのになぁ」

そう呟いた時、「それは俺のこと?」と言う聞こえるはずもない声が聞こえた。

あー、ついに空耳まで聞こえるようになったのかと思ったけど

「無視かよ」

そんな声が聞こえてきて、おかしいと思って振り向いた

「しっ、椎名くん!?」

息切れ気味の椎名くんが、そこには立っていた

ビックリしすぎて開いた口が塞がらない!!

「ったく。これ、親父が。」

そう言って渡してきたのは、くまのキーホルダー

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