愛される姫と愛されない姫
青龍「っ!」



直人「美桜は俺達が疑った時最初私はやってない、信じてと言っていました。だけどボロボロの唯香を見たら美桜が嘘ついてるように見えて…それで」



心輝「追い出したのか。」



はいと返事する直人は明らかに後悔の念がある



心輝「ちょっとだけ昔話しようかな


俺がまだ小学生の時あいつはまだ幼稚園生だった
さっきも言った通り家はかなり裕福な所で生まれ育った俺たちは醜い大人達に巻き込まれていたんだ。大人達は権力欲しさにまだ幼い俺たちを何度も誘拐しようとしたことがあった。俺はその頃から護身術を習っていたから問題はなかったがあいつはそうもいかず何度も誘拐されて何度も命を脅かされていきてきた。

親達は美桜を守るために一般人として生活させようと決めたんだ。


でもなあいつが一般人になる1週間前にあいつまた誘拐されて刃物で刺されたんだ。幸いにも急所はズレていたから入院もしなくてすんだ、だけどそれ以来あいつは極度の人間不信になったんだ


そんなあいつが初めて仲間になりたいという人ができたって聞いた時はすごく嬉しかった、がそれと同時に悔しかった。どんどん会う度に笑顔になっていくあいつがいきなり泣いて俺のとこに来たんだ。裏切り者になってしまったって泣きながら。俺はお前らのこと少しは買っていたつもりだった。全国1だからとかじゃなく人間不信の女の子を信じさせれる何かがあると思ったからだ。


なのにどうしてお前らは片方の意見しか聞かない?ボロボロだったのがもしそこの女じゃなく美桜だったらお前らは美桜を信じていたのか?今度はその女の意見を聞かずに


そんなことやってるといつか大切なもん無くすぞ」
< 30 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop