年下のオトコノコ。
「駿介、部活は?」
「今日は休み。」
「そんなことある?」
「あるわ、休みくらい。」
そっか、サッカー部は休みなのか。
何にも知らないんだなあ、私。
「はあ…。」
「あのさあ、さっきからため息がデカいんですけど。」
大きなため息に駿介が文句を言う。
「幸せ逃げるぞ。」
「もう逃げてるよ…。」
楽しかった夏休みが嘘みたいに今は毎日が憂鬱。
「はー。」
「お前なあ…。」
もはや無意識に出てしまっているため息に、駿介が呆れる。
「俺が言うのもあれだけどさ、星羅はどっちにため息ついてんの?大地先輩?優斗?」
「分かんない…。駿介にだよ…。」
「お前、ペンキ自分で持てよな。」