年下のオトコノコ。
「勘違い女とか痛すぎる、やめよ…。」
考えることを一回諦めて、会議室前に着けば、塞がった両手のペンキで扉を開けられないことに気付く。
「しまった。」
行儀悪く、足で開けようとしたタイミングでちょうど扉が開けば、そこには大地先輩が立っていた。
「え、買い出し?」
聞くと同時に持ってたペンキを大地先輩が持つ。
「こんな重い物、一人で持ってきたの?」
「あ、いや…。」
「誰か一緒だったの?」
「えっと、途中まで…。」
「…そっか。」
看板作りをしているメンバーのもとへ、ペンキを持っていく大地先輩。
「お前ら、こんな重い物女の子一人に買い出しさせんなよな〜。」