年下のオトコノコ。
「遅い!どこまで行ってたの!」
教室に戻れば、メイド服を着た晴香が怒っている。
「え、なに、結局着てんの?」
あれだけ着たくないから裏方やるって言って私に頼んできておいて、結局自分でウェイトレスの仕事までやっている晴香。
「星羅が帰って来ないから、忙しくて結局こんなことになっちゃったじゃん!」
「あー、それはごめん。」
軽く謝り、時計を見れば、それは本部へと戻る時間を告げていた。
「ごめんのついでに、私戻らないといけないからそのままよろしくね。」
残ったチラシを晴香に渡して、私は再び制服へと着替えに裏に向かう。
「ちょっと、星羅!?」
晴香がまだ何か言ってるが、私は聞こえないフリをしてその場を離れた。